One Day

Day 5020260320 / 晴れ

窓から見える羊蹄山 新しい暦が始まる夕暮れ。窓から見える羊蹄山の奥には少し雲がかかっているがニセコ連峰が連なる。

春分の日。天文学的にこの日、北半球では春が始まる。
太陽が天の赤道を南から北へ横切る「春分点」を通過する瞬間を「春分」ということだが、2026年のその瞬間は、3月20日の午後11時46分だったらしい、そんなことを後日知った。
北国で暮らしていると、春分の日は体感として大きな意味を持つ。
この日から夜よりも昼の方が長くなる。それまで、夜の闇の方が優勢だった日々から昼の光が力をましていくそれに切り替わる。

気のせいなのか、実際に何かが作用しているのか、春分を境に僕の身体と気持ちはエネルギーを解放して開かれていくような感覚がある。雪を求めてこの地にいるわけで、もちろん冬は好きなはずなのだが、やはり「暗い」というのは負荷が大きいようだ。
吹雪の夜はゴーゴーという風の音に不安になるが、朝になり明るくなり始めると、まだ吹雪が続いていたとしても、どこかほっとした気持ちになる。そのうちに風がやみ、太陽が差し始めると、暗さに支配されていた世界はとたんにキラキラと眩い光の世界へと一変する。

春分の日は、明るい日だ。この日を境に、昼が長くなっていく。希望と安堵がエネルギーとなって心と身体に満ちていく。

テキスト・写真/豊嶋秀樹

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