山で過ごす時間の速度は緩やかで、
1日が48時間分くらいあると思う。
さぁ、山を歩こう。
スタッドレスタイヤを試したいらしいSくんと凍った御池が見たい私。天気予報は晴れ。SNSでは御池が完全凍結したとの事。これは期待できる!
三愛レストハウスから登山口までは路面凍結。スタッドレスタイヤの性能は抜群で、スムーズに登山口へ。スタッドレスタイヤ良いなぁ。
久しぶりのチェーンスパイクを装着して牧の戸登山口から。澄んだ空気に肌がキュッと引き締まるこの感じ。冬が始まっている。
今期初の雪にテンションが上がる。嬉しくて騒ぎたい気持ちを抑えて踏みしめる。この音が良いよね。
稜線に出れば霧氷を纏った木々、清々しい空に包まれる。星生山から先の稜線は、強烈な風に吹かれ寒さは増す。そこから望む景色は、風の音もかき消され痺れるほど格好良い。
「後少しで御池に着くっ」浮き足立って歩く。と、派手に転び右頬、両膝強打。近くにいた年配の方に心配される程で恥ずかしいよ。すぐ様側にある雪でアイシング。ありがとう、雪。
程なく歩くとついに御池が見えた!あまりの美しさに声も出ない。この景色が見たかったんだー。池の凍り具合が浅く、青い部分と白い部分の狭間が綺麗で、そっと触れた。
風も落ち着き、池のほとりでゆっくりとお昼ご飯を食べる。満ち足りた心のまま下山。
来年も見れますように。
(下山後、デコポンサイズの青いあざのある両膝を確認。)
ソロで初日の出を見に登山口へ向かう。駐車場はかなりの数の車で埋まっている。年々登山者が増えているようだ。
久しぶりの朝駆けという事もあってか、ヘッデンを忘れるという致命的ミス。少し焦りつつ、偶然にも韓国岳朝駆けをするという友人に連絡。何とかミニライトを借りれてホッと一安心。本当にありがとう。お互いソロだったので、そこからは一緒に山頂を目指す。登山道がヘッデンの灯りで一筋になり山頂へと続く。
暗闇が少しずつ淡く朧げになる。ここから日が昇るまでの時間が好きだ。ひたすら眺める。が、日の出時間を過ぎても太陽は現れず。しばらくしてからようやく出現。今年もどうぞよろしくお願いします、と手を合わせた。
何処からか「バンザイ!」の声。あぁ、去年も聞いたなぁ。
いつものYさんと。鞍岳、いつか行くだろうと思いながら何年も過ぎた。行きたい時に行かねば!
キャンプ場が近い登山口の駐車場は、ギリギリ一台空いており何とか停めれた。人気のある山なんだな。
登山口から山頂近くまでは急登で、そこを過ぎればご褒美の景色が待っていた。360°気持ちの良い眺め。阿蘇もくじゅうもまるっと見える。のんびりご飯を食べたくなる場所だけれど、私達はお腹が減っていない事もあり先へ進む。
鞍岳からまご岳まで行って折り返す。途中にある「ツームシ山」。ツームシとは...気になる。何が由来なんだろ。
山は終始歩きやすくハイキングという言葉がピッタリ。朝駆けも楽しそうだなぁ。
14回目の屋久島(11回目のソロ屋久島)。馴染みの屋久島フェリー2に乗り込みいつもの席に座る。1週間前に屋久島行きを決めて。
屋久島に着き、10分後紀元杉行きのバスがいつものようにやってくる。料金の支払いは新札、新五百円硬貨は使えないので気をつけなくちゃ。
終点の紀元杉前バス停で降りた人は登山者3人。みんな淀川小屋泊だろうな。
14:38ここから今日は淀川小屋まで歩く。
すぐに屋久島固有種のオオゴカヨウオウレンが迎えてくれて、否が応でもテンション上がる。
しっとり、どっしりとした森に包まれ、深呼吸しつつ淀川小屋を目指す。下山する方々を見送りながら。
小屋に到着して寝床をセットし、足早に淀川へ。
まだ陽の高い淀川は美しく清らか。時を忘れ眺めていられる。日が暮れだすと寒くなりダウンを取りに小屋へ向かう。すぐにまた淀川へ。日暮れどきの静かな空間。先程までの鮮やかな色から少し落ち着いた色へ変わっていた。この変化を味わいたかったの。
夜は予想以上に冷え込みなかなか寝付けない。明日の稜線歩きを楽しみになんとか眠りについた。
昨夜なかなか寝付けなかった事もあって、のんびりと小屋を1番最後に出た。朝日に照らされたヤクシマシャクナゲの葉裏が、黄金色に光り、眩く美しい。今年の花付きはどうだろうか。
岩や緑に何度も足を止めてじっくり眺める。投石平辺りから登山道が凍り出した。滑らないように気をつけながら歩く。
楽しみにしていた翁岳下の水場。屋久島で1番美味しい水場だと私は思う。ここでたっぷり水を汲む。
宮之浦岳直下から登山道に雪が残る。予想外。
宮之浦岳山頂は貸切り。雲が徐々に湧き立つ気配。大好きな永田岳を慌てて写真に収める。永田岳に行くか迷いつつお昼ご飯をそそくさと食べた。とりあえず永田岳分岐まで下ってから行くか決めようと。宮之浦岳から下る登山道の雪と凍った岩のお陰で思ったより時間がかかる。分岐で雲に覆われた永田岳、この先の登山道の凍り具合、雪を鑑みて永田岳に行くのを諦めた。
新高塚小屋を目指す。平岩辺りのヤクシマシャクナゲの花付きが良い。見頃の時にも来れるかな。
ヤクザル、ヤクシカに会わないまま新高塚小屋に着いた。
まだ小屋は混み合っていない。寝床をセットして外でミルクティーを。ここでようやくヤクシカに遭遇。真っ白なほわほわお尻が可愛い。
夜ご飯を食べ終わった頃、どんどん小屋泊の人が増えていき、小屋は9割埋まった。
明日は何時に起きようか。
朝日を浴びた縄文杉。貸切りなので思う存分味わう。深く深くゆっくり呼吸。何とも言えない気持ち良さ。
ここから白谷雲水峡までの所要時間、下山バスの時刻を考える。急げば早めのバスに乗れる。どうしようか。しばし悩むも、景色を堪能したい気持ちを優先。1本遅いバスにしよう。1時間のバス待ちがあろうとも。
この決断のおかげで屋久島の森を十分に味わえた。しかも、太鼓岩でお会いした方が車で宮之浦まで送ってくれるなんて!偶然の出会いに感謝。
3日間屋久島の山で過ごせた幸せを噛み締めつつ、無事に下山。
温泉に浸かりたい。
いつものYさんと。前日に行き先を決めるのんびり具合。しかも、美味しいご飯食べたい、パン屋さん行きたい、あのお店も、と山がメインではないプラン。時には良いよね、と言い合いながら。
当然出発も予定よりおしまくる。それでもオープン直後のパン屋さんも寄って、出来立てのパンを頬張る幸せを味わう。もちろん山で食べるパンも購入。
ようやく登山開始。すぐに阿蘇山が見渡せる展望所に辿り着く。もうここでご飯食べて昼寝したい気持ちを抑えて歩き出す。大量の謎の虫がまとわりつく。バグネット買わなくちゃ、と思って数年。今年こそ買おう。
途中、大きな山椒の木が1本。蕾をつけて新葉が勢いよく伸びている。葉を叩くと爽やかな香りが広がる。しゃぶしゃぶにすると美味しいよなぁ、と。
程なくすると山頂到着。付近ではお昼ご飯を食べる人が数名。私達は、お腹も空いていなかったので下山する事に。
雲を被った阿蘇山を眺めながら、ゆったりと登山口へ向かった。さ、遅いお昼ご飯食べに行こう。
5月は何処を歩こう。
テキスト・写真/may
プロフィール
may
あっという間に山の虜。気付けばほぼ毎週末山にいるような。ホームマウンテンは霧島連山。屋久島は通い続けて13回。九州脊梁好き。時々鉱物活動。鹿児島在住。
instagram | may.yamay